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ブロック塀の控壁の基準とは?不要とする方法・間隔・設置が必要な条件を解説

ブロック塀の控壁の基準とは?不要とする方法・間隔・設置が必要な条件を解説

ブロック塀の控壁はどのくらいの高さから必要?

控壁は何mごとに設置すればいい?

敷地が狭くて控壁を設置できないけど、不要とする方法はある?

この疑問をスッキリ解決!

💡ズバリ、結論はこちら!

補強コンクリートブロック造では、高さ1.2mを超える塀に控壁が必要

控壁は長さ3.4m以下ごとに設置する

高さを1.2m以下とする方法や、構造計算によって控壁を不要とできる場合がある

ただし、構造計算によって控壁を不要とする事例は、実務上ほとんど見られません。

この記事の最後に、これまで行政の現場で携わった経験から得た学びや気づきを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

あわせて確認されることが多い規定

この記事を書いた人

ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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この記事の流れ

ブロック塀の控壁とは?まずは基本的な基準を整理

控壁とは、塀の壁面に対して直角方向に設ける壁

ブロック塀の転倒を防ぎ、安全性を高める役割がある

ブロック塀なら、どれも同じ控壁の基準で考えればいいの?

ブロック塀には、大きく分けて「組積造」と「補強コンクリートブロック造」があり、それぞれ建築基準法上の基準が異なります。

一般的なブロック塀は「補強コンクリートブロック造」によるもので、ブロック内部に鉄筋を配置して補強した構造です。

この記事では、補強コンクリートブロック造によるブロック塀について解説します。

補強コンクリートブロック造|控壁の高さ・間隔・突出長さ

高さ1.2mを超える場合は、原則として控壁が必要

控壁は、長さ3.4m以下ごとに設置する

控壁の突出長さは、壁面から塀の高さの1/5以上とする

画像の出典:ブロック塀を点検しましょう/前橋市

高さ1.2mを超えたら、控壁が必要なの?

補強コンクリートブロック造の塀では、高さ1.2mを超えると、建築基準法施行により控壁の設置が必要になります。

控壁は長さ3.4m以下ごとに設け、径9mm以上の鉄筋を配置します。また、基礎部分では壁面から塀の高さの1/5以上突出させる必要があります。

たとえば、高さ1.5mの塀であれば、控壁の突出長さは基礎部分で30cm以上必要となります。

高さだけでなく、間隔や鉄筋、突出長さまで確認することが重要です。

高さ1.2mを超えたら控壁が必要とのことですが、間隔や大きさにも決まりはありますか?

控壁には、設置間隔・鉄筋・突出長さの基準があります。

設置間隔:3.4m以下ごと
鉄筋:径9mm以上
突出長さ:塀の高さの1/5以上

たとえば、高さ1.5mの塀なら、控壁は30cm以上突出させる必要があります。

控壁を不要とする方法は?高さと構造計算を確認

補強コンクリートブロック造は、高さ1.2m以下であれば控壁の規定は適用されない

既存の塀であれば、高さを1.2m以下までカットする方法も考えられる

一定の構造計算により安全性を確認できる場合は、控壁は不要となる

敷地が狭くて控壁を設置するスペースがありません。控壁を付けない方法はありますか?

まず考えられるのが、塀の高さを1.2m以下とする方法です。補強コンクリートブロック造では、高さ1.2m以下であれば控壁に関する規定は適用されません。

既存のブロック塀に控壁がない場合は、上部を撤去して高さを1.2m以下する対応が考えられます。

構造計算をすれば、控壁を設置しなくてもよいのでしょうか?また、そのような事例はよくありますか?

法律上は構造計算により安全性が確認できれば控壁の設置は不要です。しかしながら、構造計算によって控壁を設けなかった事例はほぼありません(もちろんゼロではないですが、構造計算書の審査を経験した人はごくごくわずかだと思います)。高さ1.2mを超えるブロック塀では、ほぼすべてのケースで控壁が設けられています。

特に既存のブロック塀では、鉄筋の定着長や配置、内部にコンクリートが十分に充填されているかを確認することが困難です。そのため、コンクリートブロック・鉄筋・コンクリートが一体となっていることを前提に構造計算を行っても、その前提条件自体を確認できず、構造計算の妥当性を説明することが難しくなる場合があります。

こうした事情から、既存のブロック塀では、高さ1.2m以下までブロック塀をカットする対応が圧倒的に多い印象があります。

控壁の突出長さとは、どこの長さですか?

控壁がブロック塀の壁面からどれだけ突き出しているかを示す長さです。
補強コンクリートブロック造の塀では、控壁の突出長さは塀の高さの1/5以上必要です。
たとえば、塀の高さが1.5mの場合は、控壁を壁面から30cm以上突出させる必要があります。

控壁の突出長さの取り方

よくある誤解や疑問にズバリ答えます!

現場でよく聞かれる疑問を、行政実務や審査の視点でシンプルにお答えします。

ブロック塀の長さが3.4m以下なら、控壁は不要ですか?

塀の長さが3.4m以下だからといって、控壁が不要になるわけではありません。

高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀では、原則として控壁が必要です。3.4mという数字は、控壁を設ける間隔を示した基準です。

もし「塀の長さが3.4m以下なら控壁不要」という趣旨であれば、「3.4mを超える場合に控壁を設ける」といった規定になるはずです。

また、2025年版『建築物の構造関係技術基準解説書』では、端部付近の控壁について、端部から1.7m以内となるよう配置する考え方が示されています。

このことからも、控壁は単に塀全体の長さだけで要否を決めるものではなく、高さのある塀の揺れや転倒を抑えるために必要であり、その効果を見込める範囲を踏まえて配置するものと考えられます。したがって、塀の長さが3.4m以下であっても、高さが1.2mを超える場合は控壁が必要です。

行政に携わった経験を踏まえて

ここでは、行政実務に携わった経験をふまえ、現場で得られた知見や気づきをご紹介します。

ブロック塀くらいなら、細かい基準まで確認しなくても問題ないですか?

ブロック塀は建築物本体と比べると小さな工作物ですが、倒壊すると通行人などに大きな被害を与える可能性があります。

実務では「控壁が付いているか」だけを見るのではなく、塀の高さ、控壁の間隔、突出長さ、鉄筋、基礎などを一つずつ確認することが重要です。

特に既存のブロック塀では、外観だけでは内部の鉄筋や基礎の状況まで確認できません。

そのため、塀の高さが高さを1.2m以下になるようカットすることが一般的です。

まとめ

補強コンクリートブロック造では、高さ1.2mを超える場合に原則として控壁が必要

控壁は長さ3.4m以下ごとに設置し、基礎部分で塀の高さの1/5以上突出させる

高さを1.2m以下とすることで、控壁を不要とする方法もある

あわせて確認されることが多い規定

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ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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