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【建築法規小ネタ】準不燃クロスの上に準不燃クロスを貼ると違反になる?

リフォームや改修工事では、既存のクロスを剥がさず、その上から新しいクロスを貼る「上張り工法」が採用されることがあります。では、既存のクロスが準不燃材料で、新しく貼るクロスも準不燃材料なら、問題ないのでしょうか。

「どちらも準不燃クロスなのだから、そのまま重ねて貼っても準不燃材料のままでは?」と思うかもしれません。しかし、実はそうではありません。

日本壁装協会が公表している資料では、壁紙の上に壁紙を貼る施工は、認定仕様とは認められないとされています。つまり、準不燃クロスの上に準不燃クロスを施工したとしても、内装制限に適合した仕様にならない可能性があります。

壁紙の上に壁紙を貼ると、認定仕様ではなくなる

その理由は、防火性能が壁紙単体で認定されているわけではないからです。

防火壁装材料は、壁紙だけでなく、下地材をめた仕様全体で認定されています。そのため、既存クロスの上から新しいクロスを貼ると、認定時に想定された下地とは異なる構成となり、防火壁装材料としての認定仕様から外れてしまいます。

また、日本壁装協会では、壁紙の上への重ね張りだけでなく、古い壁紙の裏打ち紙が残った状態で施工した場合や、塗装面の上から施工した場合についても、防火壁装材料の認定仕様とは認められないとしています。

リフォーム工事では、既存クロスを剥がさず施工した方が工期を短縮できる場合もあります。しかし、防火性能が求められる部分では、「新しく貼るクロスが準不燃だから大丈夫」と判断するのではなく、認定された仕様を満たしているかまで確認することが重要です。

普段はあまり意識しないポイントですが、防火性能は「どんなクロスを使うか」だけでなく、「どのように施工するか」まで含めて判断されています。そのため、こうした認定仕様にも注意が必要かもしれません。

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