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用途境│最低敷地面積がまたがる場合・異なる場合はどうなる?過半の考え方と判断基準を解説

最低敷地面積がまたがる場合はどうなる?過半の考え方と判断基準を解説

敷地が2つの用途地域にまたがってるんだけど、最低敷地面積ってどう判断するの?

過半ってよく聞くけど、何の過半?敷地面積?それとも建物の位置?

小さいほうの用途地域の規制が厳しかったら、全部そっちに引っ張られるの?

この疑問をスッキリ解決!

💡ズバリ、結論はこちら!

最低敷地面積は「敷地の過半を占める用途地域の規制」で判断する

判断基準は建物の位置ではなく、過半の用途地域の制限による

過半を占める用途地域に最低敷地面積の規制がない場合は、制限は適用されない

この記事の最後に、これまで行政の現場で携わった経験から得た学びや気づきを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

あわせて確認されることが多い規定

この記事を書いた人

ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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この記事の流れ

最低敷地面積はどう決まる?「過半」の基本ルール

用途地域がまたがる場合は「面積割合」で判断する

敷地の過半を占める用途地域が基準となる

建物の位置や配置ではなく、過半の面積で判断する

こちらのケースでは100㎡の規制がある用途地域にまたがっていますが、敷地の過半は規制のない用途地域に属しています。このため、過半の原則により最低敷地面積の制限は適用されません。
したがって、100㎡未満の敷地面積でも建築可能となります。

こちらのケースでは120㎡の規制がある用途地域にまたがっていますが、敷地の過半は規制がある用途地域に属しています。このため、過半の原則により最低敷地面積120㎡の規制が適用されます。

したがって、120㎡以上の敷地面積がなければ建築することはできません。
なお、120㎡未満の場合でも、既存不適格に該当する場合には建築が可能です。

建物が大きくかかってる方の用途地域で決まるんじゃないの?

敷地の形がいびつなんだけど、それでも面積で見るの?

最低敷地面積の判断は、あくまで敷地全体に対する用途地域の過半で行います。

建物がどこに建っているかではなく、敷地そのものの広さの配分が基準です。

そのため、いびつな形状であっても、面積を計算して過半を占める用途地域を特定することになります。

よくある誤解や疑問にズバリ答えます!

現場でよく聞かれる疑問を、行政実務や審査の視点でシンプルにお答えします。

建物を過半の用途地域側に寄せれば有利になりますか?

有利にはなりません。最低敷地面積は建物の位置ではなく、敷地面積の割合(過半)で判断されます。

一筆が広いけど、分筆して用途地域ごとに分ければ回避できますか?

分筆の方法によっては、建築可能な敷地を確保できるケースがあります。
下記では一例を示しますが、一筆全体の面積、最低敷地面積の制限値、用途地域の境界位置によっては、希望どおりに分筆できないこともあります。
そのため、実際の計画では慎重な検討が必要です。

こちらの敷地は一筆で170㎡あります。
しかし、建売住宅として3棟を計画しているため、そのままでは最低敷地面積の規制に抵触する可能性があります。

このような場合、分筆の方法によっては建築が可能となるケースがあります。
次の画像では、建築可能となる分筆の一例を示します。

最低敷地面積60㎡は厳守する必要があるため、まず右側の2敷地でこれを確保します。
そのうえで、残りの敷地については、過半を最低敷地面積の規制がない用途地域に含めることで、規制の適用を受けない扱いとなり、3棟の建築が可能となります

行政に携わった経験を踏まえて

ここでは、行政実務に携わった経験をふまえ、現場で得られた知見や気づきをご紹介します。

指定確認検査機関や市役所に相談すれば、はっきり答えをもらえる?

実務では、図面・面積計算・土地の登記簿謄本・公図・用途境などを見ないと即答できないケースが多いです。

特に最低敷地面積の制限は、計画地周囲の土地所有者を確認することもあることから、その場で断定的な回答が出ないこともあります。

事前相談の段階で、できるだけ具体的な資料を用意しておくとスムーズです。

まとめ

最低敷地面積は、敷地にかかる用途地域ごとの面積割合(過半)に基づいて判断される

つまり過半を占める用途地域の規制が適用される

あわせて確認されることが多い規定

この記事を書いた人
ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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