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【カタログ付き】原動機の出力とは?0.75kWはどれくらい?用途地域で変わる工場・店舗の建築基準法の規制を解説


原動機って、どんな機械のことを指す?

用途地域によって、原動機の制限があるって本当?

工場だけじゃなくて、パン屋やお菓子屋でも関係あるの?

0.75kW以下に抑えるために、具体的な設備の事例を知りたい

この疑問をスッキリ解決!

💡ズバリ、結論はこちら!

原動機とは、モーターや圧縮機など、機械を動かすための動力装置を指す

建築基準法では、用途地域ごとに原動機の出力に上限が定められている

判断は機械1台ずつではなく、設置される原動機の合計出力で行われる

工場だけでなく、パン屋やお菓子屋などの店舗でも原動機規制の対象になる

業務用の冷蔵庫や冷凍庫、ミキサー、発酵機なども原動機に該当する

0.75kW以下の参考となる機器を、記事の後半で写真付きで紹介します

この記事の最後に、これまで行政の現場で携わった経験から得た学びや気づきを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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この記事の流れ

原動機の出力とは何を指す?

原動機とは、モーターやエンジンなど、動力として使われる機械のこと

建築基準法では、工場や作業場に設置される原動機の出力を合計して制限がある

一般的には原動機としてはモーターを有するものに注意が必要

原動機のイメージ図

機械が小さいから問題ないと思っていました。

出力の合計値で判断するんですね。

原動機の出力は、1台ずつではなく合計で判断します。

モーターやコンプレッサーも原動機に含まれるため注意が必要です。

次のセクションでは、写真付きで原動機の出力の具体例を紹介します。

原動機として扱われる代表的な設備

次のような設備は、原動機を有するものに該当します

①冷蔵庫や冷凍庫
②プレハブ型冷蔵庫や冷凍庫(ウォークインタイプ)
③ミキサーやかくはん機などの動力を使う厨房機器
④製パン機(発酵機・分割機など)
⑤洗濯乾燥機など、動力を用いて動作する設備

ここからは、原動機に該当する代表的な製品を具体例で紹介します

①冷蔵庫・冷凍庫

プレハブ型冷蔵庫や冷凍庫(ウォークインタイプ)

③ミキサーやかくはん機などの回転機械

④製パン機(発酵機や分割機など)

⑤洗濯乾燥機

いずれの設備も、モーターや圧縮機などの原動機を内蔵している場合があり、カタログで出力の確認が必要です

業務用オーブンには原動機がありますか?

電気ヒーターやガスバーナーで加熱するだけのオーブンであれば、原則として原動機はありません。
ヒーターやバーナーは熱を生み出す装置であり、機械を動かす動力ではないためです。
一方、コンベクションオーブンのように送風ファンを内蔵している場合は、ファンを動かすモーターが原動機に該当します。
原動機の有無や出力は製品ごとに異なるため、最終的にはメーカーの仕様で確認することが重要です。

パン屋や菓子店も対象になる?

パン屋や菓子店をはじめ、米屋、豆腐屋、洋服店、畳屋、建具屋、自転車店などでは、原動機の出力に制限が設けられている

用途地域別のパン屋・菓子店の制限

用途地域床面積の上限作業場面積の上限原動機の出力制限
第1種低層住居専用地域50㎡以内+住宅部分が延べ面積の1/2以上
※兼用住宅に限る
50㎡以内合計0.75kW以下
第2種低層住居専用地域150㎡以内+2階以下50㎡以内合計0.75kW以下
第1種中高層住居専用地域500㎡以内+2階以下50㎡以内合計0.75kW以下
第2種中高層住居専用地域1,500㎡以内+2階以下50㎡以内合計0.75kW以下
第1種住居地域3,000㎡以内50㎡以内制限なし
第2種住居地域制限なし50㎡以内制限なし
参考:建築基準法別表2・建築基準法施行令・千葉市HP

第一種低層住居専用地域や、第一種中高層住居専用地域は0.75kW以下までなんですね。

調理をする飲食店とは異なり、製造や加工を行う業態のため、原動機の出力に制限が設けられています。

業務用機器は出力が大きいものも多く、選び方を誤ると合計で0.75kWを超えてしまうため注意が必要です。

工場で使う機械にも原動機はある?

工場で使用する機械にも、原動機が内蔵されているものがあります

工場向けの設備にも原動機があるんですね

工場で使われる設備は種類が非常に多く、一概に例を挙げることはできません。

導入予定の設備については、メーカーのカタログや仕様書で原動機の有無と出力を確認することをおすすめします。

よくある誤解や疑問にズバリ答えます!

現場でよく聞かれる疑問を、行政実務や審査の視点でシンプルにお答えします。

原動機の出力が分からない場合はどうすればよいですか。

メーカーのホームページやカタログに記載がない場合は、メーカーに直接問い合わせて確認する必要があります。

行政に携わった経験を踏まえて

ここでは、行政実務に携わった経験をふまえ、現場で得られた知見や気づきをご紹介します。

家庭用の機器を使った場合はどうなりますか。

家庭用の機器でも、原動機を使用していれば制限の対象になります。

家庭用製品は原動機の出力が公表されていないことが多いため、メーカーに直接確認することをおすすめします。

まとめ

原動機とは、モーターや圧縮機など、機械を動かすための動力装置を指す

建築基準法では、用途地域ごとに原動機の出力に上限が設けられている

原動機の出力は、機械1台ごとではなく、設置される原動機の合計で判断される

原動機の規制は、工場だけでなくパン屋やお菓子屋などの店舗にも及ぶ

業務用の冷蔵庫や冷凍庫、ミキサー、発酵機なども、原動機に該当する場合がある

この記事を書いた人
ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

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