当サイトは【毎週月曜】に新しい記事を更新しています。

北側斜線制限の緩和について図で解説!道路・公園・水路・川・赤道・線路敷は緩和できる?

北側斜線制限の緩和について図で解説!道路・公園・水路・川・赤道・線路敷は緩和できる?

北側に道路・水路・川・赤道・線路敷があるとき、北側斜線制限の緩和を受けられる?

公園は緩和を受けられないって本当?

図でわかりやすく解説してほしい!

この疑問をスッキリ解決!

💡ズバリ、結論はこちら!

道路の場合は、道路の反対側の境界線から検討する

水路・川・赤道・線路敷の場合は、1/2だけ外側に隣地境界線があるものとして扱う

公園は日照が必要なため、緩和を受けることはできない

言葉だけではわかりにくいため、図を使って詳しく解説します

結論をコンパクトにまとめた表をご用意しました。

まずはこちらで全体像をつかんでいただくと、この記事の内容がよりスムーズに理解できます。

「どのケースで緩和が使えるのか」をひと目で確認できます。

道路水路・川・河川・水面赤道・里道線路敷公園
道路の反対側1/21/21/2
北側斜線の緩和の取り扱い

この記事の最後に、これまで行政の現場で携わった経験から得た学びや気づきを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

運営者情報を見る

この記事の流れ

北側斜線制限とは?

北側の隣地の日照を確保するために、建物の北側の高さを制限

敷地の形状に関係なく、真北方向の境界線から規制が適用される

北側が階段状や折れ曲がっている建物ですよね。

住宅街やマンションでよく見かける形状ですよね。

北側斜線への対応で建築物をセットバックする形状にすることは珍しくありませんが、隣地によっては緩和規定の適用で設計の自由度が大きく変わります。

次のセクションでは、公園・水路・道路など各ケースごとに、緩和の可否を図で整理しています。

水路や川がある場合の緩和はどうなる?

水路や川は1/2だけ外側に隣地境界線があるものと見なします

水路・川の北側斜線制限の緩和

「水路や川は1/2だけ外側に隣地境界線があるものと見なす」のイメージができました。

図になるとわかりやすいので、イメージだけでもつかむと今後の役に立ちます。


緩和が認められる範囲を示したイメージ図

水路・川の北側斜線制限の緩和

緩和される部分ができたため、より高い建物を建てやすくなります。

北側に建物を寄せたいとき、緩和が使えると設計の幅が広がります


【写真付き】実際の事例でわかる緩和の適用範囲

水路・川の北側斜線制限の緩和

水路があることで、北側に建物を寄せている事例ですね。

この写真のように、水路の幅が狭くても緩和を利用すれば敷地を有効に活用できます。

道路がある場合の緩和はどうなる?

道路の場合は、道路の反対側の境界線から検討する

道路の北側斜線制限の緩和

道路の反対側だと非常に有利になりますね

敷地の形状や真北のずれ具合にもよりますが、道路の反対側になることで敷地を十分に有効活用できます。

高架の道路も同様に緩和の対象になりますか

一般的には高架の道路も同様の考えですが、念のため行政庁に確認することをお勧めします。

里道や赤道がある場合の緩和はどうなる?

里道や赤道は1/2だけ外側に隣地境界線があるものとして扱います

里道の北側斜線制限の緩和

川や水路と同じ考えになります。

そのため1/2だけ外側に隣地境界線があるものとして扱います!

新築後に赤道が払い下げられた場合、どうなりますか?

一般的には、緩和の前提となる赤道が失われるため、建物は違反建築物として扱われる可能性があります。
また、建て替え時には当然ながら緩和は使えなくなり、現在の規制に合わせた形状で計画を立てる必要があります。
緩和規定を使う場合は、将来的な払い下げのリスクも踏まえて計画することをおすすめします。

公園の場合の緩和はどうなる?

公園の場合は緩和を受けることができません

公園の北側斜線制限の緩和
一中高でも制限の考えは同じ。

公園は緩和ないのですね。

公園は日照を確保する必要があるため、緩和はありません。


採光の緩和と混同しやすいので、注意が必要です。

緑道は、公園として扱われますか?それとも道路になりますか?

緑道の“法的位置づけ”によって扱いが変わります。
道路法による道路として認定されている場合は「道路」として扱われ、都市公園法による公園であれば「公園」となります。
なお、「緑道」という名称は通称や愛称の場合もあるため、実際の法的位置づけは行政庁で確認しておくことをおすすめします。

よくある誤解や疑問にズバリ答えます!

現場でよく聞かれる疑問を、行政実務や審査の視点でシンプルにお答えします。

道路斜線のように、後退緩和はないのでしょうか?

道路斜線制限と隣地斜線制限は後退緩和があります。
しかしながら北側斜線制限はありません。
そのため、通常どおり真北方向の距離で算出した制限内に収める必要があります。

真北と磁北には違いがありますか?

違いは以下のとおりです。

真北: 北極点の方向
磁北: 磁石で表示される北の方向。

例えば、東京や横浜では「真北」と「磁北」に約7度のズレが生じていますが、真北測定器などで測定した方向が“真北”となります。
北側斜線の検討では、磁北は認められていないため、必ず真北で検討する必要があります。

線路敷も北側斜線制限の緩和を受けられますか?

線路敷は、1/2だけ外側に隣地境界線があるものとして扱います。
ただし、駅舎に面している場合は、緩和の対象外となるため注意が必要です。
単なる線路敷であるかどうか、現地で確認することをお勧めします。

行政に携わった経験を踏まえて

ここでは、行政実務に携わった経験をふまえ、現場で得られた知見や気づきをご紹介します。

自己所有の水路の場合でも、緩和を適用することはできますか?

緩和ができる水路は、一般的には国、県、または市が管理している水路に限ります。

まとめ

道路の場合は、道路の反対側の境界線から検討する

水路・川・赤道・線路敷は1/2だけ外側に隣地境界線があるものとみなす

公園は日照が必要なため、緩和を受けることはできない

この記事を書いた人
ほぅちゃん

元政令市職員(行政庁) × 確認検査機関の経験者である一級建築士・建築基準適合判定資格者。
建築基準法を中心に、関連する行政法や民法の仕組みも含めて、横断的にわかりやすく解説しています。

運営者情報を見る

この記事の流れ